ママの笑顔が子供を笑顔にする|たま薬局 薬剤師 高野さん【予防医学な薬局・薬剤師紹介】

ドラマの薬剤師そのままの仕事をしていました。


精神科領域で5年くらいと、病棟での活動とか服薬指導などをしてきました。
薬剤師のドラマはやりすぎのところもあるけど、実際そのまんまです!

ドラマや漫画を見ると、全部同じことをやっていたと思いだして、夜も眠れなくなります。
病院薬剤師はあれくらいみんな頑張っているから、ドラマとして皆さんに知ってもらえて嬉しいです。

調剤薬局にいるとドクターと話す事って少ないし、薬局の外に出て話をしに行こうっていう人は少ないと思うんですけど、
病院だとドクターと対等に話すのは当たり前だから、そういう経験を新卒の時にできたのはありがたかったなと思いました。

病院と調剤薬局の違い

もともと地元の友達とつながっていて、転職活動の時にご縁をいただいたのをキッカケに今の薬局に転職しました。
病院の時と比べると薬局は狭くて息がつまるなーと思いましたし、職業が全く別だなとも感じました。

 病院は採用薬が決まっていたんですが、一般名処方や銘柄指定の処方箋に対応しないといけなくて、
1つの薬にたいしていくつもメーカーがあるなんてこともなかったですし、

病院の時は1人の患者さんをずっと追い続けるんですが、薬局だと次回は別の薬剤師が対応するかもしれないというところに違和感を感じていました。

最近はかかりつけ薬剤師制度ができて、気になっている患者さんには声をかけてかかりつけ薬剤師としてかかわらせてもらったり、
算定するしないは別にしても、なるべく連続してお話しをさせてもらっています。

実は算数が苦手で苦労していた学生時代

算数が出来なくて2浪しました。それは卒業後も薬剤師の仕事でシロップの目盛りの計算に苦労したくらい。
だから本当に苦労して大学に入ったので勉強もまじめにがんばっていました。

算数が苦手なのにそもそも薬学部に入ったのは、最初は自分が肌が弱かったので、
自分と同じように肌が弱い人にも使える化粧品をつくりたい、化粧品会社で研究をしたいなと思って薬学部に入ったんですが、
大学の研究中に思いが変わって卒業して病院薬剤師として勤務しました。

ママさんに寄り添うアットホームな薬局

今勤務している薬局は、小児科がメインなので、ママさんがいらっしゃることが多く、ママさんに寄り添うアットホームな雰囲気の薬局です。
以前は薬剤師の人数も多くて薬の調合も早くできたのでゆっくりお話しすることができていましたし、今は機械をいれて効率化することで対応しています。

といってもすべての人に長い時間をかけるわけではなくて、話を聴きたい人にはちゃんとひろってあげて、そうじゃない人は薬をてきぱきと出してあげています。
お子様のいるお母さんって忙しい方も多いし、保育園帰りの人もいるし、疲れているし、メリハリをつけています。

「寄り添う」ことって、時間をかけるかけないという事ではなくて、
大切にしているのはどんな話をしたかの記録(薬歴)をきちんと確認して前回話した内容を必ず振り返るようにしています。
そうすると「あなたのことをわかっていますよ」という気持ちが伝わるしきちんと話を聴く風土が薬局にはできていると思います。

寄り添う薬局となるには

相手が知りたいことを提供する。
たとえばママたちなら、どうすれば熱がでなくなるのか、どうして鼻水がこんなに長くでるのかという質問がでます。

それに対して、免疫力をあげるサポートとか、鼻吸い器を紹介してケアをしっかりしてあげることで重篤化を防いだり、
ちょっとだとしてもほしい情報を提供してあげるようにすると、次の時にその方はまたいろいろ聞いてくれるようになるので、
薬局としての風土につながると思います。

他には子供の便秘でも悩んでいる方が多いです。
お母さんは食事をちゃんと食べさせているとか、ちゃんとやっている!と言っていても、
私たち目線でちゃんとできているかはきちんと判断して指導をしていかないといけないと思っています。

ママさんのための予防医学薬剤師としての取り組み

発達障害の子供とか精神疾患を患っている方がいらっしゃることが多いので、
ほかの調剤薬局で出来なかったことを精神科での勤務の経験を活かせているのかなと思うのですが、

予防医学の取り組みとしてやっぱり食事や栄養の影響もあるので、分子栄養学の観点でもサポートをし始めています。
具体的にはたんぱく質の量や腸内環境の改善のサポートを行っています。


他にも、「薬と健康の週間」のときにハンドクリームの体験会を塗り方の指導も含めて行ったりして、
薬局でいろんなことをやっているんだっていうのを知ってもらうためのイベントを行っています。
メーカーさんも水分測定の機械を貸し出してくれることもあるので、そういったところも助かっています。


私は、子供たちの教育がすごく大切だと思っていて、学童や保育園などで子供たちに予防医学を伝えていますし、
もしほかの場所でもやってほしいという声があればいろいろなところで話をしたいと思っています。

意外と子供たちは覚えていて、ちゃんと覚えてやってくれる子が多いです。
学童の先生からも腸のことや手洗いの仕方などためになったと言ってくださっています。

学校教育とかでももっと食事の話をした方がいいと思いますね。


活動をするための時間の工夫として、ほかのスタッフに仕事をふるようにしました。
そしたらその間の時間を予防医学の活動に使っています。
まだまだ勉強もたりないからもっともっと勉強もしていきたいです。

ママの笑顔が子供も笑顔にする

次男を生んだ時に長男の時に熱がでて仕事を休むことも多かったので、そうならないように予防医学の勉強を始めました。

以前にも薬膳とか国際中医師の資格もとったりしていたけど、結局うまく使えていなかったのが、予防医学士プログラムに出会えてこれをやっていこうと思えました。

これからは、私もママなので、子供が苦しんでいるのを見るのはいやなので、
そのことに困っているママに薬だけじゃなくてこういう方法もあるんだよ!というのを寄り添ってアドバイスして、子供もママもハッピーになってくれればいいなと思います。

ママの笑顔が子供も笑顔にするんですよ。
ママが笑顔じゃないと子供って笑顔になれない、子供だけじゃ笑顔になれないので、若いママとか、子供のために役に立ちたい、元気とか満足いく身体になって幸せな毎日を送ってもらうための予防医学を届けていきたい。

楽しくてキラキラした未来のために私がちょっとでも役に立ちたいと思っています。

ちなみに次男坊は最初こそ熱がでることがあっても、腸を強くするために食べ物を変えたり、体から添加物を出すような栄養をとったり、洗剤を使わずに食器を洗うようにして常在菌を落としすぎないようにしたり、洗濯物も普通の洗剤は使わないようにすることで熱も出さず仕事を休むこともありませんでした。

自然にもどった生活をこころがけてみると、肌のよわい子供にとってはそういったところも重要になってくるので取り入れて実践しています。

編集後記~取材を終えて~

「ママの笑顔が子供も笑顔にする」という言葉が非常に印象的でした。
ご自身もお子さんを育てるママさんの立場であり、日常の生活の中で実践を重ねながら身に着けてきた知識と経験をもとに適切な時間とタイミングで良質な情報を提供しているのだと感じました。

どんなに素晴らしい情報も、押し付けのように感じられてしまっては耳がパタンと閉じてしまって、胸にも心にも響きません。

目の前の方が何を求めているのかを察する力(洞察力)、相手の悩みを聴く力(傾聴力)、専門家として原因を引き出すための尋ねる力(質問力)、そして端的に胸と心にさしてすぐに行動につなげてもらうための伝える力(伝達力)。

これらをかけあわせて予防医学薬剤師として活躍する高野さんは素敵だなと私は思いましたがいかがでしょうか?
ママさん薬剤師として活躍したい方は、ぜひ一度ご相談してみてください。

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