「口に入れたもので身体は作られる」
〜You are what you eat〜
という言葉を耳にしたことがありますでしょうか?
小さい頃は、すくすくと身体が大きく成長していくので、身体が作られていく実感があるかもしれません。
ですが、大人になるとどうでしょうか?1日3回、1年間で1000回以上の食事を私達はとっていますが、身体が作られていく感覚はないかもしれません。
私達の身体は1つ1つの細胞が集まって出来ています。その数なんと、37兆2,000億個と推定されています。
細胞は日々生まれ変わっており、その質の良し悪しが身体の不調や体質に影響しています。
腸粘膜で1日から数日。口腔粘膜はおよそ2週間前後。肌や髪は1ヶ月、血液は4ヶ月、骨は5年という年月をかけて生まれかわるのです。
つまり、5年前のあなたと、今のあなたでは骨までまるごと違う身体ということになります。
もともと生まれたときから備わっている体質でなければ、細胞が生まれ変わっていく中で体質をつくる原因となる食事や生活習慣や周りの環境があります。例えばお腹の周りにくっついた脂肪は、日々の食べすぎが原因かもしれません、生まれたときになかった疲れやだるさは、ビタミン不足や糖質のとりすぎによるものかもしれません。
病院やクリニックで相談するようなことでもないし、仮に相談に行ったとしても「歳のせい」と言われてしまうような自覚症状はあるけど診断がつかないような症状のことを、「不定愁訴」といいます。
不定愁訴の原因を見極めて、毎日の食事の習慣を変え、食事で補いきれない栄養素を健康補助食品(サプリメント)を活用しながら身体の中に入れる栄養の質を整える。栄養のバランスを整えることによって、血液の質とバランスを整え、細胞ひとつひとつの質とバランスを整え、集まる臓器の質とバランスが整うので、不定愁訴(体質)がなかったころに戻っていく。
「規則正しい食事をする」ことは誰もが大事なことだと知ってはいても、どのように実践していいのかを知っている人は少ないのが日本の現状です。自分にどんな栄養素がどのくらい足りていないのか、どのくらい摂りすぎているのかを知ることで原因について分析することで、食事やサプリメントによってバランスを整えていくことができるようになります。
私達は、「規則正しい食事」「バランスのとれた栄養」とは、口に入れるもので身体に必要な栄養素のこととして定義しています。
具体的には、「糖質」・「脂質」・「たんぱく質」の三大栄養素に加え、代謝や免疫、抗酸化に影響する「ビタミン」・「ミネラル」、腸内環境に影響する「善玉菌」や「食物繊維」、あらゆる消化や代謝に関与する「酵素」、さらには口に入れる「水」や「空気(酸素)」をさします。
毎日の食事の中で糖質と脂質を摂りすぎてしまったり、たんぱく質やビタミンが不足したりと、身体の中の栄養バランスは乱れていきます。栄養バランスの乱れは血液の乱れとなり、細胞の乱れとなって臓器や体質に影響がでてくるのです。
普段何気なく口にしているものへ意識を向けることで、体質を整えていく。それは何か特別なことをするとか、ものすごい我慢を強いるといったことではありません。実際にどんな事を行っているかを、私自身の体質改善の歴史と共にご紹介いたします。

私は2015年に私の予防医学の永遠の師匠である、株式会社サムライフ(現:一般社団法人日本予防医学マイスター協会)の代表である薬剤師・坂田武士さんと出会いました。当時の私は、横浜市鶴見の薬局の店長として配属3年目を迎えており、薬局内の業務オペレーションや人間関係のいざこざを改善させ、医療機関とのコミュニケーションを強化し疑義照会(処方箋に誤りがあった際に医師に問い合わせをする業務)の減少や、在宅医療(通院できない患者さんへ自宅での薬物治療を支援する制度)を進め、ある程度の成果を出し始めているときでした。
当時の食生活を振り返ると、朝は店舗のパソコンの前で菓子パンと野菜ジュースを飲むのがルーティーン。昼はファーストフードをかきこむように食べて、夜は2日に1回は友人や会社の同僚・先輩とお酒を交わす毎日。お茶や水を買う習慣がなく、ミルクティーやフルーツジュースなどの甘い飲み物を仕事中の水分補給として飲み、甘いものも大好きでアイスはほぼ毎日食べていました。
当然私の身体は不調をきたしていて、毎日寝ても寝ても眠い。視界に霞がかかったような毎日を過ごし、お昼寝をしないと1日通して動くことができない。疲れ、だるさ、便秘、肌荒れ、そしてやせたくてもやせることができないなど、今でいうとそれは身体が悲鳴をあげているサインである不定愁訴だとわかることですが、当時の私は原因をしっかりと見つめようともせず、改善させようともせず、毎日を過ごしていました。
予防医学士プログラムを学びだして始めにやったことは、自分自身の「疲れ」の改善。上述したような生活習慣に注目していきます。
「朝の菓子パン」→「おにぎり」
「甘い飲み物」→「水やお茶」
はじめに変えたことはたったそれだけのこと。自分にとっては何の苦にもならない変更です。自分でもこだわりなく続けている無意識の習慣にまず注目することで無理なく身体づくりを実践することができる。たったこれだけのことであっても、例えば菓子パン1つの糖質が60g、甘い飲み物の糖質が30gだとすると、出勤する20日毎日飲んだとして毎月1800g{(60+30)×20)}の糖質を減らすことができます。
糖質1800gはカロリーにすると7200kcalです。これは、ちょうど脂肪1kg分のカロリーに相当し、私は大した努力もないままに体重を減らし、糖質過多により生じていた眠気や疲れを改善させていくことができるようになりました。
人間成果がでると、もっともっとと高い望みを求めるようになります。そのために勉強し、アルコールとの付き合い方や、サプリメントについても学び、ファスティングを実践し、自分自身の身体を変えていきました。


私は、予防医学の知識を実践していくことによって自らの体質改善を果たし、同じように悩んでいる方々へ向け学びや経験を伝えていくことで解決に向けた手伝いを仕事として出来ることを本当に嬉しく思います。「身近な人を守れるようになりたい」という想いで格闘技を習い、薬剤師になり、そして今は予防医学薬剤師として食事やサプリメント、生活習慣といったより身近な存在として多くの方の役に立つことができています。
「薬剤師としてのキャリアをどうしていこうか悩んでいる」
日本中で悩んでいる薬剤師の方々には予防医学という価値観が人生を大きく好転させていくと確信していますし、全国30万人の薬剤師、6万軒の薬局が体質改善やダイエットやサプリメントの相談を受けるだけではなく解決まで導ける存在となれば、健康で毎日イキイキと若々しく人生を過ごす方が増え、社会が、日本がよくなっていくと本気で考え毎日行動をしています。
届けたいのは、「価値ある生き方」です。ぜひ一緒に、一生に一度の人生を「今が1番楽しい!!」と胸を張って誇れるものにしていきましょう。